No19カジル特集

カジル編集部、宇都宮大学へ行ってきました!

大学農学部で驚きの農業研究が明らかに!?

こんちは。カジル編集部です。
カジリスト(カジルに掲載される農家さん)は2018年11月で110名となり、「新米100キロ1名様」「新里ねぎ2か月分1名様」などの特集を通し農家さんをより深く取材もしてきました。カジル編集部は、カジリストと直接触れあい話を聞いていく中で、もっと農業について学びたいと思うようになりました。
栃木県で農業を「学ぶ」といえば、宇都宮大学農学部があります。宇都宮大学農学部は1922年(大正11年)に宇都宮高等農林学校として発足した、歴史ある学部。実はカジルとも縁があります。米農家さんへ行くとよく米の品種で「ゆうだい21」を取材しています。この「ゆうだい21」はなんと宇都宮大学からうまれた品種。食べさせてもらいましたが、特有のモチモチ感と冷めても美味しいんです。ちなみにネーミングには宇都宮大学の愛称である「宇大(うだい)」の意味も込められているらしいです。
ということで、虫一匹も見逃さぬように宇都宮大学農学部さんから農業を学んできます!

 

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宇都宮大学、到着。

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立派な校舎がたくさんあります。校内を歩いていると、見つけました。

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宇都宮大学の農学部です。

そして今日はこちらにおじゃますることに

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がちゃ。

icon_46kajiru.png (1 KB):失礼します。カジルでーす♪
学生のノリでテンション高めいったカジル編集部。がしかし・・・

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真面目勉強しているじゃないかーい!

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しかも、英語で資料を読んでいるし、レベル高っ。

驚きながらも、なかなか会えない学生さんへインタビューができることに。

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お名前:三川(ミカワ)さん / 専攻:応用昆虫学修士1年

icon_46kajiru.png (1 KB):「こんにちは、カジルです。今日は宇大の農学部さん新しい品種や画期的な農作業方法を聞いちゃおうと思っていますのでよろしくお願いします!」

グループ化 15.png (7 KB):「カジルさん。よろしくお願いいたします」

三川さん真面目。

icon_46kajiru.png (1 KB):「三川さんは、どんなことをされているんですか?」

とカジル編集部が質問をすると紙へマジックでなにかを書き始めた三川さん。

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カリカリカリ

icon_46kajiru.png (1 KB):「三川さん、三川さん・・・」 IMG_6872.JPG (152 KB)
カリカリカリ、カリカリカリ、カリカリカリ

グループ化 15.png (7 KB):「この研究をしています」IMG_6877.JPG (147 KB)icon_46kajiru.png (1 KB):「なんですか?これは?」

グループ化 15.png (7 KB):「ハダニです」

icon_46kajiru.png (1 KB):「ハ?ハダニってなんですか?」

グループ化 15.png (7 KB):「ハダニとは、体長約0.3~0.5㎜のハダニ科の小動物のことです

icon_46kajiru.png (1 KB):「農学部なので、野菜を作ったり新しい品種を開発したりするかと思っていたので意外な回答です」

icon_46kajiru.png (1 KB):「ハダニとはどんな生き物なんですか?」

グループ化 15.png (7 KB):「ハダニは、植物の葉の裏側に寄生して葉の栄養を吸汁(キュウジュウ)するんです。吸汁された葉は光合成の活性が低下し、樹の体力は奪われていきます」

icon_46kajiru.png (1 KB):「そうなると?」

グループ化 15.png (7 KB):「例えば果樹ですと、実が大きくならない、甘さがのらない、収穫量が減ってしまう事などが懸念されます」

グループ化 15.png (7 KB):「また、ハダニは20~30度と気温が高く乾燥した環境を好むので、ビニールハウスでつくる農作物に被害を及ぼしやすいです」

icon_46kajiru.png (1 KB):「それは、農業が盛んな栃木県にとっては重大問題なことじゃないですか!!」
※後日カジル調べによるとイチゴは全国で約40億円の被害がでているとのこと

グループ化 15.png (7 KB):「そうなんです。実際に宇都宮市にある梨園さんからご協力を頂きハダニの防除法を私たちは研究しています」

icon_46kajiru.png (1 KB):「ちなみに三川さんの研究テーマはなんでしょうか?」

グループ化 15.png (7 KB):「はい。『温室梨園における天敵カブリダニ製剤を用いたハダニ防除について』です」

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グループ化 15.png (7 KB):「ではカジルさん、研究室の教授を紹介しますね」

icon_46kajiru.png (1 KB):「き、教授ですか!ありがとうございます!」

そして三川さんから教えて頂いた教授の研究室へ。

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教授となると、ちょっと近寄りがたくて怖いイメージがあり緊張するカジル編集部。

icon_46kajiru.png (1 KB):「こ、こんちは。カジル編集部です」

グループ化 17.png (7 KB):「カジルさん、こんにちは」

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お名前:園田(ソノダ)教授 / 農学部生物資源科学科 / ダニ研究歴そろそろ10年

icon_46kajiru.png (1 KB):「先ほど学生さんからハダニの話しを聞き、もっと教えて頂けませんか?」

グループ化 17.png (7 KB):「そうなんですね。でしたら、ハダニを見にいきますか?」

icon_46kajiru.png (1 KB):「えっ?ハダニがいるんですか?」

グループ化 17.png (7 KB):「隣の研究室にいますよ」

園田教授の後を追って移動をすることに。

icon_46kajiru.png (1 KB):「どこにハダニがいるんですか?」

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グループ化 17.png (7 KB):「この葉にいますよ」

icon_46kajiru.png (1 KB):「えっ?どこですか?」

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虫眼鏡を使っても見えません。

グループ化 17.png (7 KB):「カジルさん、それでは見えませんよ。0.5㎜と小さいですから笑。今準備しますね」

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学生さんが葉っぱを機械でゴシゴシして葉についているハダニを採取、顕微鏡で見るという流れです。本当にこれでハダニが見つかるのかを疑うカジル編集部。

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グループ化 17.png (7 KB):「どれどれ、あっ!カジルさんこちらの顕微鏡をどうぞ」

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icon_46kajiru.png (1 KB):「どれどれ、いたっー!ハダニ!」

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三川さんが書いたハダニとそっくりです笑↓IMG_6877  12.jpg (122 KB)

ハダニを一通り見たところで園田教授とカジル編集部研究室に戻ってきました。

 

icon_46kajiru.png (1 KB):「園田教授は、ハダニのどんなことを研究されているんですか?」

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icon_46kajiru.png (1 KB):「えっ。もしや“毒をもって毒を制す“ことでしょうか?」

グループ化 17.png (7 KB):「そうですね。ハダニを食べるカブリダニを用いて退治します」

icon_46kajiru.png (1 KB):「カブリダニをどうやって使うんですか?」

グループ化 17.png (7 KB):「このキットを使用します」

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グループ化 17.png (7 KB):「このキットにカブリダニがいます。このキットを樹に吊るしてハダニを退治していきます」

icon_46kajiru.png (1 KB):「なるほど」

グループ化 17.png (7 KB):「このような手法を”生物的防除”と呼びます。カブリダニの効果を最大限に発揮できるよう日々私達は研究しています」

icon_46kajiru.png (1 KB):「なるほど」

カジル編集部はハダニを退治するのにもっと手っ取り早く効果でるものを思いつきました。

icon_46kajiru.png (1 KB):「ハダニに退治するのに薬剤を使用すればよいのではないでしょうか?」

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グループ化 17.png (7 KB):「そうですね。薬剤を用いた防除を”化学的防除”と呼びますが、大きな問題があります。くり返し使用していると抵抗性がつき、効き目が減少するんです」

icon_46kajiru.png (1 KB):「薬剤の効き目があるのはどれくらいなんでしょうか?」

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グループ化 17.png (7 KB):「ハダニの場合、おおよそ2~3年で抵抗性がでてくると言われています」

グループ化 17.png (7 KB):「さらに消費者が減農薬志向になってきている風潮もありますし」

icon_46kajiru.png (1 KB):「では、ハダニと戦う園田教授の考えはどんな感じですか?」

グループ化 17.png (7 KB):「生物的防除を軸としてハダニと戦っていくことだと思います。ただ、対応しきれないこともあるので…」

icon_46kajiru.png (1 KB):「薬剤ですか?」

グループ化 17.png (7 KB):「はい。”生物的防除”をアシストするために天敵に影響の少ない薬剤を使うイメージがよいかと思います」

icon_46kajiru.png (1 KB):「薬剤だけ天敵だけの考えではなく、いろいろな手段を使って持続可能な農業に取り組んでいくということですね」

グループ化 17.png (7 KB):「そのような考え方を総合的害虫管理(IPM:Integrated Pest Management)といいます。誰もが総合的害虫管理を実践できるようにして農業に貢献できればと考えています

icon_46kajiru.png (1 KB):「園田教授、今日はありがとうございました」

グループ化 17.png (7 KB):「カジルさん、今日はありがとうございました」


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【取材を終えて】
園田教授は、ハダニの天敵であるカブリダニを用いて日夜生物的防除研究をされています。ハダニに対する研究へ半端ない情熱を持つ園田教授と学生が栃木県にいることを知る事ができました。私達消費者がいつも美味しい農作物が食べられるのもたくさんの研究者の努力があってのことなんですね。そして、宇都宮大学農学部さんからこれからもっと農業についてたくさんの事が知れそうな予感がしました。最後に栃木県農家応援サイトカジルは、「農家」と「人」と「企業」そして「学校」を結びつけ枠にとらわれない『カジルネットワーク』をつくりあげていけるようにこれからも進んでいきます!