せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草 。
......1月7日の朝に食べる伝統的な食、それは七草がゆ。
皆さんは、七草がゆを食べたことはありますか?
素っ気なくて、薄味で、好んで食べたいものではないという方も多いのではないでしょうか。むしろ、七草なんて知らないという若者も居るかもしれません。......このままでは、日本の麗しき伝統が失われてしまいます。
これはなんたる由々しき事態 !
何としても、若者にも食べてもらえるおかゆを考案しなくては!
な ......んとしてでも、カジルが七草の伝統を守らなくては !!!
〽(お馴染みのメロディで)
カジルルルルル♪カジルルルルル♪
カジルルルルルルルルルンルンルンルン♪
チャララッチャチャ♪
チャララッチャチャ♪
チャララッチャチャ、チャララララ♪
チャララッチャチャ♪
チャララッチャチャ
チャッツ!チャッツ!
チャンチャンチャン♪
みなさま、
あけましておめでとうございます。

臼居先生は、栃木市出身、宇都宮市在住なんですよね!
ええ、そうなんです。カジルさんのことは、以前から存じ上げていますよ~。
ありがとうございます!今日はよろしくお願いいたします~!
さて、今日は「大根七草がゆ ニラ添え」「栃木の冬野菜を使った洋風おかゆ」の2品をつくります。
七草がゆは、“年末から正月のごちそうで疲れた胃を休め、今年も頑張ろう”という気持ちを込めた伝統料理です。洋風おかゆは、七草がゆはちょっと……という若い世代の皆さんに向けて、チーズやトマトでアレンジした洋風のおかゆです。
それでは、早速はじめましょう。

:(わ~~~。大丈夫かな。どうか料理があまり得意ではないことが、カジルの読者にバレませんように‥‥‥。きっと大丈夫!小百合ファイトっ!GO!)
1品目:大根七草がゆ ニラ添え
まずは「大根七草がゆ ニラ添え」からです。
材料はこちらです。

春の七草はこちらです。

<材料 (2人分)>
米・・・1/2合
水・・・600ml
春の七草・・・市販品1パック
塩・・・ふたつまみ
大根(七草とは別に)・・・3㎝の輪切り
ニラ・・・1/2束
白胡麻・・・小さじ1
ごま油・・・大さじ1
しょう油・・・大さじ1
作り方です。
まず、大根の皮をむき、あられ切りにします
あっ、あられ切り!?

材料をあられのように、小さい立方体に切ることです。今回は1cm弱の角切りが良いですね。

あはは、そうですね~。

次に、お米をといで水とともに土鍋に入れます。


沸騰したら弱火にし、30~40分ほど炊いて、あられ切りにした大根を加えましょう。

ああああっ!吹きこぼれそう!
途中ふきこぼれそうになったら、蓋をずらして蒸気を逃がしましょうね。
んふふ、は~い♪
(よしよし、いい感じ!小百合、この調子よ!)
さて、ここで、七草を細かく刻んでおきます。

色が鮮やかですね~!栄養がありそう!
よく気づきましたね。七草のような芽吹き野菜は、栄養価が高いんです。七草は日本のハーブと言われていて、胃腸の回復に良いし、ビタミンがたっぷり含まれているんですよ。
日本のハーブ!そう聞くと急にオシャレ(笑)
うふふ、でしょ?さて、次にニラを小口切りにします。
こっ、小口切り!?

ねぎなどの丸くて細長い野菜を、端から一定の幅で切ることです。今回は、約1㎝くらいの幅で切りましょうね。

は、は~い。
(しっ、しっかりしろ小百合よ!取り乱れるな!)
切れたら、ごま油としょう油をまぶします。


そこに、白胡麻を加えてよく混ぜ合わせます。


ニラはこれでOKです。おかゆが炊き上がる5分前に、刻んだ七草と塩少々をふり入れて混ぜましょう。



え~、もう既に美味しそう!私これでイケます!もう食べたい!
食いしん坊さんね~、うふふ♪そうしたら、仕上げをしましょう。器によそって……

ニラのごま油和えをトッピングして……


はいっ、できあがり♪


綺麗~!早速いただきますっ!
うふふ、めしあがれ~♪

今年もカジルの取材で美味しいものが沢山食べられますように。


どう?

え~めちゃめちゃ美味しい!先生スゴイっ!
ニラが良い仕事してるでしょ?
はい、中華風ですね。あ~、コレずっと食べていられる~。おかゆなのに、お酒にも合いそう。先生、ビール買ってきます?
小百合さん、もう1品あるの忘れてるでしょ。


2品目:栃木の冬野菜を使った洋風おかゆ
次は、「栃木の冬野菜を使った洋風おかゆ」をつくります。
材料はこちらです。
<材料 (2人分)>
米・・・1/2合
水・・・600ml
鶏手羽先・・・2個
トマト・・・1個(大きければ1/2個)
クレソン・・・4本
パルミジャーノレッジャーノ・・・大さじ2
塩・・・小さじ1
日本酒・・・大さじ1(日本酒・白ワインでも可)
作り方です。
まず、鶏手羽先にフォークで穴をあけ、塩と日本酒をまぶします。


次に、お米をといで水とともに土鍋に入れて、鶏手羽先を加えます。


中火で火にかけて、沸騰したら弱火にし、30~40分ほど炊きます。
途中ふきこぼれそうになったら、蓋をずらして蒸気を逃がしましょう。

グツグツ、コトコト……


わっ、先生、鶏がホロホロしてますね!
良いダシが出ているわよ~!
ここで、トマトを1cmの角切りにします。

クレソンを手でちぎります。

「カ・ジ・ル」だけど、「ち・ぎ・る」のよ♪

えっ……

先生がダジャレ言った~!
コホンっ♪さ、おかゆが炊き上がったから器によそりましょう。

このままなら、鶏がゆですね~。十分美味しそうです~!
うふふ、もちろん美味しいわよ。でももっと華やかにしましょう。
トマト、クレソンをたっぷりと彩り良く散らします。

最後に、パルミジャーノレッジャーノを削ってたっぷりトッピングします。

お好みで黒コショウをかけてもいいですね。

2品目も、完成で~す!

ではでは、いっただっきまーす!

うあああああ!
先生、コレ、おかゆなんて信じられないっ!
うふふ、お子さんや女性にもウケそうでしょ。これにもっとトマトとチーズをのせて、オーブントースターで10分ほど焼けば、リゾットに変身よ♪
アレンジですね~!さっきの七草がゆにトマトとチーズをのせて焼いてもいいですね。
そうね!あと、この鶏がゆに、先ほどのニラのごま油和えをトッピングしてもGOOD。色々と試してみてね♪
お~、それは試してみたいです!1月7日だけでなく、少し胃腸が疲れたなというときには作りたいです。でも、土鍋ってちょっとハードル高いかも……。

あら。土鍋じゃなくて、炊飯器でも作れるわよ♪お米、鶏、大根などを入れて、お水は炊飯器の目盛りに従って入れて、おかゆモードで炊けばOK!
わ~!それなら私も気軽につくれます。臼居先生、今日はありがとうございました!
~愛は栃木にある。カジルの提供でお送りしました~
〽(お馴染みのメロディで)
トゥルル~ル~ル~ル~
ル♪
ル♪
ルンルンルン!
さて、「【伝統を守れ】令和に食べたい!新感覚な七草がゆ」をお届けしました。
いかがでしたか?これで、七草の伝統は無事守られることでしょう。
皆さんも、この記事を参考に、ぜひ今までとは違うおかゆを楽しんでくださいね。
おかゆを食べた皆さんが、今年一年元気で過ごせますように。次回もお楽しみに!
レシピ考案と調理指導をしてくださった先生のご紹介
料理研究家 臼居芳美さん

栃木県生まれ。NHK「きょうの料理」のアシスタントを務めたのち「あさイチ(みんな!ゴハンだよ)」に出演。現在は料理教室を主宰するほか、道の駅やレストランなどで料理講習会を実施。
とちぎTV、栃木放送、FM栃木への出演、とちぎ朝日、栃ナビ、下野新聞での連載など、メディアへの露出も多数。
また、県産の六次産業化のためのレシピ開発にも携わりながら、地域の素材と料理をつなげ、発信している。
NPO法人「良い食材を伝える会」会員。
著書に「HAPPINESS AT THE TABLE. 今日も幸せのテーブルで。」がある。
今回使った栃木野菜と、提供してくれたカジリストのみなさん
新鮮で美味しい野菜のご提供、ありがとうございました!
七草の寄せ植え
『春の七草』 川手農園
Hana Marika YOKOHAMA
https://www.hanamarika.com/fs/hanamarika/nhati-01
この記事を書いた人

小百合: 「住食人」がテーマのフリーライター。
今は埼玉県在住だが、以前栃木県に住んでいたことがあり、今でも頻繁に足を運ぶほど栃木愛が強い。2019年7月からカジルに参加。趣味はヨガ、ダイエット(コミット中)、料理(修行中)、お酒。